名前探しの放課後

名前探しの放課後(上)

名前探しの放課後(上)

読了。良かったー。最後にお話が綺麗に終わって、あぁ良かったなぁという余韻に浸っている中、更にもう一展開あってびっくり。何と別作品から主役級の人物が何人か登場しているんですねぇこの作品。
やっぱり辻村作品はキャラクタが魅力的だと思う。透徹しているように見えて、それぞれに邪な部分も抱えている。その内面を描く筆力が凄いから、どうしたってキャラクタは魅力的になる。そんなキャラクタ達が織り成す澄み切っているけど切実な物語に、少しだけミステリのスパイスが効いている。ああいう学生生活を送ってみたかったな、という羨望なのかもしれないな。